会長あいさつ
2017年度会長就任にあたり
五三会会長 松田 智仁(1980年卒)

わたくし2017年4月の五三会総会にて、会長の役を仰せつかりました80年卒の松田智仁と申します。よろしくお願い申し上げます。
ご承知のように、「五三会」(いつみかい)は、1973年8月広島工業大学工学部建築学科卒業生を母体として創設し、建築学科をはじめその後学部学科改組により設置された建築・環境系学科の卒業生、在学生によって構成する同窓会組織です。2017年3月の卒業生が第49期目となり、累計では約一万人を数えるに至っています。来年3月には卒業第50期、8月には同窓会創設45周年を迎えます。
半世紀にも及ぶ母校の歴史の中で培われた同窓生の縦横のネットワークは、建設業界はもとより地域社会においても、仕事や諸活動の支えになってきたものと確信しています。今後ともこうしたつながりを大切に育てていきたいと考えます。
さて、私どもを取り巻く社会環境は、世界では人口増、国内では人口減、国内外における経済格差の増大、地球規模での温暖化の進展に伴う災害の増加など日々変化を続け、人類の叡智が確かめられようとしています。このような中であればこそ、変化に飲み込まれることなく舵を操れるよう、素養を磨き、人間関係を拡げ、マネジメント能力を発揮する必要があるのではないでしょうか。仕事や家庭、地域社会においてもマネジメント感覚が必要とされ、やる時と楽しむ時のメリハリ、選択と集中、役割分担とチームワークが求められています。昨2016年の還暦および長らく務めた地方公務の退職を機に、これまでお世話になった諸先輩方に感謝しつつ、後輩諸氏にご活躍いただけるプラットフォームを提供し、ネットワークを維持強化していけるよう、微力ながらお役に立ちたいと考えています。同窓生の皆様方にもこうした価値観や活動にご賛同、ご協力を賜りたくお願い申し上げます。
当会の活動は、① 親睦という同窓会本来の活動に加え、ご承知のように ② 母校在学生への貢献、つまり建築設計競技の実施や建築見学会、業界研究会、学生とOBとの交流会の開催など在学生を支援する活動が充実していることを特徴としています。とりわけ学生時代の建築設計競技の登竜門となってきた「五三会建築設計コンペ」は、2016年で43回を数えました。
一万人の卒業生は、国内はもとより世界の、社会の各分野において活躍されています。社会の中で、また同じ組織の中で、同窓生とのネットワークは今後益々大きな力と安心につながり、多くの先輩・後輩諸氏が目前の課題解決、あるいは未来の夢の実現への協力者となっていきます。当会もこうした期待に応えていけるよう、体制を強化し、活動を維持・充実させたいと考えます。当会を皆様の懇親・交流の場としてご活用ください。
皆様方のご健勝とご活躍を心より祈念いたしまして着任のご挨拶とさせていただきます。
2017年4月末
松田智仁 1956年広島市中区生 広島大学出向などを経て2017年広島市役所退職、広島市江波山気象館勤務 技術士(建設部門)